文字数のむこうの日録

140文字で書ききれなかったこととか

シマノ自転車博物館に行く(写真多め)

シマノ自転車博物館 エントランス

 先日、新しくオープンしたシマノ自転車博物館に行ってきた。ここは以前同じ堺市内の大仙公園内にあった「自転車博物館サイクルセンター」が移転してきたもので、運営母体は変わらないが新たにシマノの名を冠し規模も大きくなったもの。

 展示スペースは1・2・4階で、中央の吹き抜けからは非公開の3階収蔵庫も垣間見ることができる。以前のサイクルセンターはお世辞にも広いとはいえないフロアに少々詰め込み気味な展示だったものがここではゆったりとしておりシアターでのムービー上映もあわせ自転車の様々を見て知ることができる。何よりとにかくジャンルを超えた豊富な実物の自転車展示が嬉しい。

2階「自転車のはじまり」

 実物展示にムービーを組み合わせた展示。黎明期の自転車の姿が見られるのだが、ここで既に今の自転車のカタチと大きく違いのないものが現れていることが興味深い。

ドライジーネ(1814年・ドイツ)

 自転車の元祖ともいえる「ドライジーネ」。自転車(というか「二輪車」か)の姿がもうここで形作られているような。

セーフティ自転車(1889年・イギリス)

 もうここまで来ると現代と何も変わらない。このフレームワークの洒落っぷり!

初期の折りたたみ自転車

 折りたたみ自転車も比較的早くに現れている。むちゃカッコいいじゃないですか。

リカンベント!?

 これなんかまんまリカンベントって感じなんだけどチェーンでなくワイヤーが。もしかしてペダルを交互に踏むと前進する仕組みなのかな。

初期の変速機付き自転車

 もう今でも普通にその辺走ってそうなんだけどこの変速機!どう扱うのか興味は尽きない。

2階から見た吹き抜け

2階 自転車ギャラリー

 収蔵品の一部を展示するギャラリー。ここまででも充分満腹だけどまだまだこんなもんじゃ終わらない。

2階 「自転車のひろがり」「自転車とこれから」

 様々な場面で活躍する自転車を幅広く展示するゾーン。「懐かしい」と思うぐらいの昔から現代のサスティナブルな社会を志向する部分にかけてのこれまた幅広い展示。

これだけのパーツで構成されている!

 ネジ1本・ワイヤー1本に至るまで自転車を構成する部品を見せてくれる展示や…

Di2を体験できる!

 最新テクノロジーの体験コーナーなども。

4階 「ストリートオブバイシクルコンポーネンツ」「マルチメディアライブラリー」

 4階は自転車部品の歴史展示と書籍等情報のアーカイブ。雑誌のバックナンバーなども収蔵されており、閲覧のほか収蔵資料の端末による検索もできる。

 このように自転車、特にメカニズム好きなら時間が溶けるように思えるほどの充実っぷり。しっかり観覧時間を確保して行くことをお勧めしたい。

www.bikemuse.jp

 

【余談】

 このシマノ自転車博物館の所在地、以前は「東京第一ホテル堺」というホテルがあったのだが、それ以前はかつて「サンツアー」の名でシマノと覇を競い合った自転車部品メーカーであるマエダ工業の本社であったということで何かの因縁を語る口さがない方々もいるようだが、今の今までそんなコトを腹に含んでなんてことは…と思うし、そもそんなこと考えるのはある一定年齢より上のゲフンゲフン…。

 

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