文字数のむこうの日録

140文字で書ききれなかったこととか

X-T5の被写体検出AF・電車編

 

阪堺電気軌道

ディープラーニング技術を用いて開発された被写体検出AF機能を搭載します。人物の顔や瞳、更に動物・鳥・車・バイク&自転車・飛行機・電車をAIで検出することが可能、ピントを合わせたまま狙った被写体を自動的に追尾するため、シャッターチャンスや構図に集中して撮影をお楽しみいただけます。(富士フィルムWEBサイトより)

 というX-T5の「被写体検出AF」。ならばとばかり「電車」で試してみた。T5のマニュアルにはこう記述されている。

鉄道車両の運転室や車両前面を検出して追尾します。

 …とあるとおり、目標を捉えると車両の正面顔を検出したという枠が表示され、その中にAF合焦ポイントとなる車両正面の窓(運転室部分)が検出されてもう一つの枠として表示される。

 検出は結構俊敏で、結構遠くからでも認識される。しかしあくまで「顔」で検出しているので、横がちになって正面部分が少なくなると検出が外れ、真横になってしまうと検出されない。

車と電車が重なった場合も前の電車だけが検出される

 電車を他のものと誤認識することは極めて稀で、上の写真のように車と電車が重なった場合でも前の電車に検出枠が表示される。「稀」と書いたのは全くゼロではないということで、テスト時にはワンボックスカーの後部を電車の顔と誤認識したことがあったからである。

 このテストを通じて、電車の顔の形状を認識しているのなら(いわゆる)プリミティブな顔ではない電車ならどうなるだろうという疑問が湧いてきたので次はそれをテストした。

近鉄「ひのとり」・広島電鉄グリーンムーバーAPEX」
近鉄アーバンライナーPlus」・南海「ラピート」※それぞれ検出起点

 結果は「初期の食いつき」が若干遅れる気はするものの、いわゆる「電車っぽい顔」と比べても大差なく検出してくれた。ディープラーニングすごい、というかこういう機能がカメラ内で完結できるぐらいにハードもソフトも処理能力や速度が向上したのだろうね。

 あとテストしたいのは電車でない機関車や300キロで通過する新幹線あたりかな。

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